2026年6月23日、韓国株式市場で大きな急落がありました。韓国の代表的な株価指数であるKOSPIが、1日で約10%下落。
しかも、Samsung ElectronicsやSK hynixといった韓国を代表する半導体企業が大きく売られ、サーキットブレーカーも発動するほどの急落になりました。
一見すると韓国市場だけの問題に見えますが、これは韓国だけの話ではなさそうです。
というのも、今回大きく売られたSamsungとSK hynixは、AI・半導体・メモリー・HBMのど真ん中にいる企業だからです。
つまり、今回のKOSPI急落は韓国株だけでなく、米国株、NASDAQ、半導体株、日本株、そして日経平均にも影響が出やすいニュースになります。
ただし、最初に結論を言うとこれで慌てて売る必要はまったくないと思います。短期的にはかなり不安定になりますが、我々長期投資家がやることは変わりません。
それは、ジャストキープバイイング!そして、バイ&ホールドです。
KOSPI急落の中心はSamsungとSK hynix
今回の韓国株急落で特に大きかったのは、Samsung ElectronicsとSK hynixの下落です。この2社は韓国株式市場の中でも非常に大きな存在です。
特にSK hynixは、AI向けのHBM、つまり高帯域幅メモリーの分野でかなり注目されています。
NVIDIAのAI GPUが売れれば売れるほど、その周辺に必要なメモリー需要も増える。
この流れの中で、SK hynixやSamsung、そして米国のMicronなどのメモリー半導体企業は大きく買われてきました。
つまり、今回売られたのは単なる韓国企業ではありません。AIブームの重要なインフラ企業が売られた、ということで、ここがかなり重要です。
なぜ韓国株がここまで急落したのか?
今回の下落要因は、1つではありません。
いくつかの悪材料が重なったことで、かなり大きな売りになったと見ています。
AI・半導体株が上がりすぎていた
まず大前提として、韓国株はAI・半導体期待でかなり上がっていました。
特にSamsungとSK hynixは、AI半導体・メモリー需要への期待から強く買われてきました。
そのため、少しでも悪材料が出ると、利益確定売りが一気に出やすい状態になっていました。
株は、良い銘柄でも上がりすぎると売られますが、これは当たり前。むしろ今回の下落は、「AIテーマが終わった」というより、「AI・半導体株に乗りすぎていた資金が一度逃げた」という見方が近いんじゃあないかな?と思います。
米国テック株安の影響
韓国市場は、米国テック株の動きにかなり影響を受けます。
特にNASDAQや半導体株が大きく下げると、韓国のSamsungやSK hynixにも連想売りが出やすいです。
今回も、米国のAI関連株や半導体株への売りが韓国市場に波及しました。これはかなり自然な流れです。
AI相場は、国をまたいでつながっています。NVIDIA、Broadcom、Micron、TSMC、Samsung、SK hynix等々。
これらは別々の国の企業ですが、投資家から見ると、同じAI・半導体サプライチェーンの一部として見られます。
なので、韓国だけが下がって終わり、というより、米国半導体株やNASDAQにも波及しやすいです。
ハイパースケーラーのAI投資への不安
もう1つ大きいのが、ハイパースケーラーのAI投資への不安です。
ハイパースケーラーとは、Microsoft、Amazon、Google、Metaのような巨大クラウド企業のことです。
今のAIブームは、これらの企業がデータセンターやAIインフラに巨額投資をしていることで支えられています。
その投資によって、NVIDIAのGPUが売れ、BroadcomのAI半導体が売れ、SK hynixやMicronのHBM・DRAM需要も増えています。
でも市場は今、少し不安になっています。
「このAI投資は本当に利益につながるのか?」「ハイパースケーラーはこの投資ペースを続けられるのか?」「AIインフラへの投資が過剰になっていないか?」
こうした疑念が出ると、まず売られるのは高く買われていたAI・半導体株になります。今回の韓国株急落も、この流れの中にあると思います。
金利上昇とリスクオフ
AI株や半導体株は、将来の成長期待で買われています。そのため、金利上昇には弱いです。金利が上がると、将来利益の価値が割り引かれます。
また、投資家が高リスクの成長株よりも、債券やディフェンシブ株に資金を移しやすくなります。
今回も、米金利上昇やFRBへの警戒が、グロース株売りを強めた要因の1つだと思います。
さらに地政学リスクも重なると、投資家は一気にリスクを落とします。その結果、最も上がっていたAI・半導体株が売られる。
これは株式市場ではよくある流れです。
レバレッジ取引・信用取引の巻き戻し
今回の韓国市場では、レバレッジETFや信用取引への警戒も出ています。
上昇相場では、レバレッジを使った投資は非常に強く見えます。上がっている間は利益が増えます。
でも、下がり始めると逆回転します。
含み損が膨らみ、追証や強制売却が出て、さらに売りが売りを呼ぶ。今回のKOSPI急落には、このレバレッジの巻き戻しもかなり影響していると思います。
これは韓国だけでなく、米国のTQQQ、SOXL、日本の4.3倍ブルなどを触る人にとっても重要な教訓です。
レバレッジ商品は確かに上がる時は強いのですが、崩れる時は本当に爆速で下がって行きます。夢が悪夢に変わる瞬間ですね。
米国株への影響
今回のKOSPI急落は、米国株にも影響します。特に影響が出やすいのは、半導体株です。
Micronは、SamsungやSK hynixと同じメモリー半導体企業です。そのため、韓国のメモリー株が大きく売られると、Micronにも連想売りが入りやすいです。
また、NVIDIA、Broadcom、AMDなども、AI半導体全体への警戒感から売られやすくなります。
さらにNASDAQ100やFANG+も無関係ではありません。
FANG+には、NVIDIA、Broadcom、Micron、Microsoft、Meta、Alphabet、Amazonなど、AI・半導体・ハイパースケーラー関連の銘柄が多く入っています。
つまり、今回の韓国株急落は、FANG+やNASDAQ100、レバナスにも短期的には逆風です。
コツ男自身、FANG+とレバナスを中心に持っているので、当然影響はあります。めっちゃくちゃあります・・・が、それでも慌てて売るつもりはありません。
そのために投信に寄せた戦略にシフトした経緯もありますので、今回の調整も「ガス抜き」程度の間隔で引き続き日々のお仕事を頑張るのみであります。
日経平均への影響は?
日本株にも影響はあります。日経平均は、米国NASDAQや半導体株の影響をかなり受けます。
特に東京エレクトロン、アドバンテスト、SCREEN、レーザーテック、ディスコなどの半導体関連株は、米国半導体株や韓国半導体株の動きに連動しやすいです。
韓国でSamsungやSK hynixが大きく売られた場合、日本の半導体関連株にも警戒売りが出る可能性があります。
そのため、日経平均も短期的には下げやすくなると思いますし、実際に6月23日の日経平均は-3.55%と大きめに下落しました。
ただし、日本株全体がダメになるというより、まずは半導体・AI関連に売りが出やすいという見方です。
また、日本株4.3倍ブルのようなレバレッジ商品をスイングで触っている人は、こういう日は特に注意が必要です。
下げた日に買う戦略は理論的には分かりますが、世界的なリスクオフが続いている時に一括で入ると、翌日さらに下げる可能性もあります。
やるなら、遊び枠でルールを守る。これが大事ですね。
これはAIバブル崩壊なのか?
では、今回の韓国株急落はAIバブル崩壊の始まりなのでしょうか。答えはNo!・・・そもそもバブルはまだ始まってもいないという考え方もあります。
で、バブル崩壊なのかどうか?答えは明確にNoなのですが、その理由はシンプル。AI需要そのものが消えたわけではないからです。
生成AI、データセンター、クラウド、GPU、HBM、DRAM、電力設備。これらの需要は、今後も大きなテーマであり続けると思います。
ただし、株価は別です。どれだけ良いテーマでも、上がりすぎたら調整します。どれだけ成長している企業でも、期待が高すぎれば売られます。
今回起きているのは、AI需要の崩壊というより、AI関連株に乗りすぎていた資金の巻き戻しだと思います。
つまり、テーマ終了ではありません。ただし過熱のガス抜きは起きていますので、今回もただの「ガス抜き」が発生しただけという見方が一番自然かなと思います。
こういう時にやってはいけないこと
こういう大きな下落が起きると、投資家は不安になります。コツ男も当然不安になります笑
でもここで一番やってはいけないのは、感情で動くことですね。
ニュースを見て怖くなって売ったり、SNSを見て焦って売ったり・・・。逆に、暴落だと思って一気に全力買いする。
どちらも超危険です。特にレバレッジ商品は要注意です!
TQQQ、SOXL、レバナス、日本株4.3倍ブルといったレバレッジ商品は、上がる時は強いですが、下がる時のスピードも速いです。早すぎるくらい。
だからこそ、買うなら余剰資金で、分割で、ルールを決めて買うべきです。
「怖いから売る」「チャンスだから全力買い」・・・この両極端を避けることがめちゃくちゃ大事です。
ではコツ男の方針は?
私の方針は変わりません!NISAはFANG+で埋めて、余った余剰資金でレバナス積み立てを継続する。
そして、余剰資金があり、市場が本当に恐怖状態に入った時だけTQQQやSOXLの購入を検討します。
今回のKOSPI急落を見ても、この方針を大きく変える必要はないと思っています。
むしろ、こういう時こそ、自分の投資ルールを確認するタイミングですね。心が揺らぎそうになったら引き続き以下の記事を読みなおすようにはしています。今のところは大丈夫ですが笑

長期投資家はどうすればいいのか?
長期投資家がやるべきことは、基本的には変わりません。自分が信じている指数やファンドに積み立て、暴落時は無理のない範囲で追加する。そして、短期の値動きに振り回されすぎない。これだけです。
コツ男はFANG+やNASDAQ100、S&P500、レバナスの長期的な成長にはまだまだ期待しています。
もちろん、途中で大きく下がることはありますし、むしろこれだけAI・半導体に資金が集まっている以上、大きな調整は必ずあります。
でも、そのたびに売っていたら、長期のリターンは取れません。
上がる時だけ持って、下がる時は逃げる。それが完璧にできれば最高ですが、普通はできませんし、それができるなら世の中大金持ちだらけになります。
だから私は、引き続きバイ&ホールドでいいと思っています。
まとめ:韓国KOSPI急落は世界株にも影響するが慌てなくていい
今回の韓国KOSPI急落は、韓国だけの問題ではありません。SamsungとSK hynixが大きく売られたことで、AI・半導体・メモリー株全体に警戒感が広がっています。
米国ではMicron、NVIDIA、Broadcom、AMD、NASDAQ100、FANG+。日本では日経平均や半導体関連株。これらにも短期的な影響は出ると思います。
ただし、これはAI相場終了というより、過熱していたAI・半導体株の大きなガス抜きだと見ています。
大事なのは、ここで慌てないこと。下がったから終わりではありません。上がりすぎたものが下がるのは普通です。
長期投資家がやることはシンプルです。自分のルールを守る。余剰資金で積み立てる。暴落時は無理のない範囲で拾う。そして、簡単に投げ売りしない。
今回のような下落は怖いですが、長期投資では避けて通れません。だからこそ、慌てず、淡々とジャストキープバイイング!そしてバイ&ホールドでいきます。
