
一時期のブームが落ち着き、最近はレバナスという言葉を見かける機会もずいぶん減りました。
上昇相場では「最強の商品」と持ち上げられ、下落相場になると「長期保有には向かない」「もう終わり」と言われる。なかなか忙しい商品。
コツ男は2021年からレバナスの積立を始め、2022年の厳しい下落相場でも買付を続けました。2023年には旧NISAで毎月10万円を積み立て、現在もその旧NISA分を売らずに保有しています。
利益が出た現在だけを切り取ると順調に見えますが、途中ではポートフォリオ全体が300万円を超える含み損になった時期もありました。
今回は、積立を続けて分かったレバナスの良い面と厳しい面を、過去の記録とともに振り返ります。
そもそもレバナスとは
レバナスは、NASDAQ100指数の日々の値動きに対して、おおむね2倍程度の投資成果を目指す投資信託の通称です。
私が保有しているのは、旧NISAで購入した為替ヘッジありのレバナスです。
ここで重要なのは、「一定期間でNASDAQ100のちょうど2倍になる商品」ではないことです。目標としているのは、あくまで日々の値動きに対する2倍程度です。
上昇と下落を繰り返す相場では、複利効果の影響によって、長期間の騰落率がNASDAQ100の単純な2倍から離れることがあります。
信託報酬などの費用も通常のNASDAQ100インデックスファンドより高く、為替ヘッジにもコストがかかります。
つまり、NASDAQ100が長期で成長すると考えていても、レバナスがいつでも同じように報いてくれるとは限りません。
2022年は含み益が一気に消えていった
レバナスの厳しさを実感したのは2022年です。
2021年にはポートフォリオ全体で約120万円の含み益がありました。しかし、2022年1月の下落だけで、その利益がほぼ消えるところまで資産が減りました。
それでも1月はレバナスを10万円購入し、積立を継続しています。

さらに相場が悪化した2022年9月末には、ポートフォリオ全体の含み損益がマイナス3,070,660円、率にしてマイナス40.12%まで拡大しました。
ここは誤解がないように補足します。この数字はレバナス単体ではなく、当時保有していた3倍ETFなどを含むポートフォリオ全体の数字です。

とはいえ、主力がレバレッジ商品だったため、下落の破壊力は十分すぎるほど味わいました。
資産が減っているのに入金を続けるので、評価額だけを見ると頑張っている意味が分からなくなる時期もあります。入金しても、それ以上に下がる。おはぎゃーどころではありません。
暴落中も積立を続けられた理由
私が積立を止めなかったのは、底値を当てられると思っていたからではありません。
むしろ、底がどこなのかはまったく分かりませんでした。
続けられた理由は、次の3点です。
- 投資期間を短期ではなく10年以上で考えていた
- NASDAQ100に含まれる大型企業の成長を引き続き期待していた
- 生活費と投資資金を分け、自動積立を止めなかった
2022年当時は、グロース株からバリュー株へ乗り換える話や、米国株の時代は終わったという意見も目立ちました。
もちろん、本当に長期低迷へ入る可能性もありました。それでも、悪いニュースが増えるたびに商品を乗り換えていたら、私には投資を続けられないと思いました。
正しい底値を当てるのではなく、決めた金額を入れて仕事を続ける。私にはその方法の方が合っていました。
2023年は旧NISAで毎月10万円を積み立てた
2023年は、旧NISAでレバナスを毎月10万円、年間120万円積み立てる方針にしました。

特定口座ではS&P500を購入し、iDeCoなども並行して積み立てています。すべてをレバナスに集中させたわけではありません。
この区分は大切でした。
レバナスの値動きが厳しい時でも、生活資金まで巻き込んでいるわけではない。積立額は大きめでしたが、仕事からの入金を続けることを前提にしていました。
積立投資では、商品選びだけでなく、自分が途中で止めずに済む金額設定が重要だと感じます。毎月の金額が大きすぎて生活が苦しくなれば、下落時に売る可能性が高くなるからです。
2026年には含み益が330万円を超えた
2026年4月25日に公開した運用方針の記事では、旧NISAで保有するレバナスの評価額が600万円を超え、含み益は330万円超、評価損益率はプラス120%超となっていました。

この数字だけを見ると、「レバナスを持ち続ければ儲かる」と感じるかもしれません。
しかし、私はそうは考えていません。
利益が出たのは、NASDAQ100が大きく回復したこと、下落中も積立を続けたこと、そして売らずに保有できたことが重なった結果です。今後また大きく下落すれば、この含み益が急速に減る可能性もあります。
2022年のマイナス40.12%と、2026年のプラス120%超。どちらか一方だけを見ると、レバナスの姿を見誤ります。
大幅な利益と大幅な下落の両方が起こり得る商品です。利益が出ている時も、この現実は忘れないようにしています。
積立を続けて分かった良かった点
一番良かったのは、判断回数を減らせたことです。
毎月買うと決めておけば、相場が上がったから買う、下がったから怖くて止める、という迷いを減らせます。
下落相場で買った分は、その後の回復局面で大きく伸びました。NASDAQ100の上昇が続く局面では、レバレッジの威力はやはり強烈です。
また、保有を続けたことで、自分がどの程度の含み損まで耐えられるかも分かりました。これは実際に下落を経験しないと分かりません。
積立を続けて分かった厳しい点
一方で、厳しい点はたくさんあります。
まず、下落が速いこと。NASDAQ100が下がれば、その日々の値動きに対して約2倍を目指すレバナスは、さらに大きく下がります。
次に、元の価格へ戻るまでの負担です。50%下落した資産が元に戻るには100%の上昇が必要になります。値動きが上下を繰り返すと、日次レバレッジ特有の影響も受けます。
そして、精神的な負担もあります。これが地味に一番つらい。
含み損が数百万円になると、数字だから平気とはなかなか言えません。私はブログで笑い話にしていますが、そら普通に凹みます。
レバナスだけへ全力投資はしていない
現在の私のポートフォリオは、FANG+、レバナス、NASDAQ100、S&P500が本体です。
ハイテクと大型グロースへの集中度はかなり高いものの、すべてをレバナスだけに集めているわけではありません。
また、TQQQやSOXLのような3倍ETFは、本体ではなくサテライト枠として扱います。日本株4.3倍ブルは遊び枠、宝くじや一部個別株は夢枠です。
この区分を曖昧にすると、面白そうな商品へ資金が偏りすぎます。
レバレッジ商品を持つなら、何%下落したら売るかだけでなく、ポートフォリオのどの枠に置くか、いくらまで保有するかも先に決めた方がよいと感じています。
私が現在も保有を続ける理由
私が旧NISAのレバナスを現在も保有している理由は、NASDAQ100の長期的な成長へ期待しているからです。
ただし、最近強いから買うわけではありません。逆に、短期で弱くなったから乗り換えるつもりもありません。
現在は平時の積立商品と、恐怖相場で買うサテライト枠を分けています。今後も同じ形が最適とは限りませんが、少なくとも短期ニュースのたびに全部入れ替えることは避けます。
出口については、年齢、必要な生活資金、総資産額を見ながら、レバレッジ比率を下げる時期を考える必要があります。利益が出ているから永久に持つ、という結論にもしていません。
まとめ:利益より先に下落時の自分を想像する
レバナス積立を続けて分かったのは、高いリターンだけを見て始めると危険だということです。
私のポートフォリオは2022年9月に含み損が307万円を超え、マイナス40.12%まで沈みました。その後も積立と保有を続け、2026年4月時点では旧NISAのレバナスが評価額600万円超、含み益330万円超、プラス120%超まで回復しました。
ただし、過去に回復したことは将来の回復を保証しません。レバナスは元本保証の商品ではなく、大きな損失が発生する可能性があります。
始める前に考えるべきなのは、利益がいくらになるかではありません。半値近くまで下がった時、それでも積立を続けられる金額かどうかです。
私はこれからも生活資金と投資資金を分け、入金力を高めながら保有を続けます。上がっても下がっても、基本はジャストキープバイイングです。
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参考資料
※本記事は私個人の運用記録であり、レバナスや特定商品の購入を推奨するものではありません。掲載した過去の実績は将来の運用成果を保証しません。レバレッジ型投資信託は値動きが大きく、元本を大きく割り込む可能性があります。購入前に最新の目論見書を確認し、ご自身の判断で投資してください。

