2025年2月27日、日本時間で本日発表されたエヌビディア(NVIDIA)の2024年11月~2025年1月期(第4四半期)の決算について、概要とXでの反応をまとめます。
これくらいの内容だともう自分で書かずにAI代筆ってのが普通になってきそうですね。凄い時代になったもんだ。
決算概要
エヌビディアは米国時間2月26日午後1時過ぎ(日本時間2月27日午前6時過ぎ)に決算を発表しました。主なポイントは以下の通りです:
- 売上高: 前年同期比78%増の393.31億ドル。市場予想の382.46億ドルを上回る。
- 純利益: 前年同期比80%増の220.91億ドル。
- 1株当たり利益(EPS): 前年同期比82%増の0.89ドル。市場予想の0.84ドルを上回る。
- 第1四半期見通し: 売上高は430億ドル±2%と予想され、市場コンセンサスの423億ドルを上回る。ただし、一部の投資家が期待した480億ドルには届かず。
全体として、生成AI需要を背景に堅調な成長を示し、実績と見通しともに市場予想を上回る好決算となりました。しかし、粗利益率の低下や一部の過大な期待に応えきれなかった点が注目されています。また、中国のDeepSeekなど競合への言及も関心を集めました。
Xでの意見と反応
Xでの投稿からは、決算に対する多様な見方が浮かび上がります:
- ポジティブな反応
- 多くのユーザーが予想を上回る売上高と利益を歓迎。「市場予想を超えた好決算」「安心して2度寝できる」との声が上がり、時間外取引での一時的上昇(約2%)にも言及がありました。
- 日本市場への影響を期待する声もあり、「下がるなら買うのみ」と強気の姿勢も見られました。
- 慎重な見方
- 一方で、時間外取引で下落に転じた点や粗利益率低下を懸念する意見も。「成長鈍化の兆しか」「期待が大きすぎたか」との指摘が散見されます。
- 第1四半期見通しが一部投資家の高すぎる期待(480億ドル)に届かなかったことが失望感につながったとの声も。「爆発的な数字には届かなかった」とのコメントが代表的です。
- その他の視点
- 社内幹部が株を売却している点を「怪しい」とする投稿や、中国市場や競合(DeepSeek)の動向を注視すべきとの意見も出ています。
- 株価の長期的な展望については「年単位の覚悟が必要」と冷静な分析も見られました。
総括
エヌビディアの決算は数字上では好調で、AI半導体市場でのリーダーシップを改めて示しました。Xでは肯定的な反応が一定数ある一方、過熱した期待とのギャップや今後の成長持続性への疑問も浮上しています。市場予想を上回ったものの、投資家の高いハードルを完全に超えられなかったことで、時間外取引では上げ下げが交錯する展開に。日本の投資家にとっては、27日の日経平均への影響も注目ポイントとなりそうです。
さらに深堀してみる
決算をさらに深掘りし、生成AIの影響や競合企業の動向を含めて詳細にまとめます。以下はその内容です。
エヌビディア決算の詳細分析
2025年2月27日(日本時間)に発表されたエヌビディアの第4四半期決算は、生成AIブームを背景に驚異的な成長を見せました。具体的には
- 売上高: 393.31億ドル(前年同期比78%増)。市場予想の382.46億ドルを上回り、四半期として過去最高。
- 純利益: 220.91億ドル(同80%増)。こちらも過去最高を更新。
- 1株当たり利益: 0.89ドル(同82%増)。市場予想の0.84ドルをクリア。
- データセンター事業: 売上高356億ドルと主力事業が牽引。生成AI向けGPU需要が大きく寄与。
- 次期見通し: 2025年2~4月期の売上高は430億ドル±2%と予想。市場コンセンサス(423億ドル)を上回るものの、一部投資家の期待(480億ドル程度)には届かず。
この結果は、生成AIの普及がエヌビディアの成長エンジンであることを改めて証明しました。特に、次世代GPU「Blackwell」の需要が「驚異的」とCEOジェンスン・フアン氏が強調した点は注目です。彼は「推論型AI(reasoning AI)がさらなる計算能力を必要とする」と述べ、今後も需要が伸びると自信を見せています。
しかし、株価は時間外取引で軟調(一時2%下落)。理由として、粗利益率の低下(前期77%→今期75.5%)や、成長ペースの鈍化懸念が挙げられます。また、中国の規制や競合の動きがリスク要因として浮上しています。
生成AIの影響:市場はどう変わる?
生成AIは、エヌビディアのビジネスに革命をもたらしています。具体的には:
- データセンター需要の急増
ChatGPTやGeminiのような大規模言語モデル(LLM)の訓練・推論には膨大な計算力が求められ、これがエヌビディアのGPU需要を押し上げています。決算ではデータセンター部門が前年比91%増と突出しており、クラウド大手(マイクロソフト、アマゾンなど)のAI投資が背景にあります。 - 新たなスケーリング法則
フアン氏は「AIの進化には3つのスケーリング法則がある」と指摘。①訓練データの増加、②推論時の計算力強化、③新たな「長時間思考」モデル。これがBlackwellの設計思想に反映され、生成AIの次フェーズを見据えた戦略が伺えます。 - コスト効率化へのシフト
一方で、生成AIの開発コストを抑える動きも加速。従来、高性能GPUと巨額投資が必須とされてきましたが、中国のDeepSeekが「低コストで高性能なモデル」を実現したことで、市場に新たな議論が生まれています。
競合企業の動向:DeepSeekを中心に
エヌビディアの独壇場に変化をもたらす可能性があるのが、中国の新興AI企業「DeepSeek」です。その影響と競合状況を見てみましょう。
- DeepSeekの衝撃
- DeepSeekは2025年1月に「R1」モデルをリリース。OpenAIの「o1」に匹敵する性能を、開発費わずか560万ドル(約8億円)、NVIDIAの低スペックH800チップで実現したと主張。
- これが事実なら、従来の「高額GPU+大規模投資」モデルを覆す可能性があり、1月にエヌビディア株は一時17%急落(市場価値6000億ドル消失)。
- ただし、SemiAnalysisなどの調査では、DeepSeekが実際には50,000基のNVIDIA Hopper GPUを保有し、総額16億ドルを投じている可能性が指摘されており、過剰な期待への修正も進んでいます。
- 他の競合の動き
- AMDとIntel: DeepSeekの手法が低コスト市場を開拓すれば、AMDやIntelが低価格帯でシェアを奪う可能性が議論されています。特にIntelの「Gaudi」はコストパフォーマンスで注目。
- 内製AI半導体: マイクロソフトやグーグルが独自AIチップ(TPUなど)を開発中。これがエヌビディア依存を減らすリスク要因に。
- オープンソースの台頭: Metaの「Llama」など、オープンソースAIが進化。DeepSeekもこれに乗り、低コストで高性能なモデルを広める戦略を取っています。
- エヌビディアへの影響は?
DeepSeekの登場で「GPU需要が減少するのでは」と懸念されましたが、フアン氏は「AIの民主化はむしろ市場を拡大する」と反論。JPMorganも「効率化は高性能GPUの新たな用途を開く」と予測し、短期的な混乱はあれど長期成長は揺らがないとの見方が有力です。
Xでの反応:投資家のリアルな声
Xでの意見を拾うと、決算への評価は賛否両論です:
- 「売上78%増はすごいけど、見通しが物足りない。株価の上値が重そう」(@kiki_eiga)
- 「DeepSeekや内製半導体が脅威。CUDA依存からの脱却が進めばエヌビディアは苦戦するかも」(@ryzoo200)
- 「AI普及で需要は増える。短期の株価変動は気にせず長期目線で」(@akashikenyukabu)
ポジティブな声は成長力への信頼感、ネガティブな声は競合リスクや期待過熱への警戒感が目立ちます。
今後の注目ポイント
- Blackwellの展開
第4四半期で90億ドル、来期で200億ドル以上の売上見込み。市場が求める「次世代AI」への対応力が試されます。 - 中国市場と規制
対中輸出規制で高性能チップが制限される中、H20チップの需要が急増。DeepSeekとの競争も焦点に。 - AI市場の拡大ペース
企業向け「エージェントAI」やロボティクス向け「物理AI」など、新領域での成長が期待されます。
まとめ
エヌビディアの決算は、生成AIブームの恩恵を享受しつつも、競合や市場変化への対応が問われる転換点を映し出しています。DeepSeekの低コストモデルは脅威ですが、エヌビディアの技術力と市場ポジションは依然強固。投資家としては、短期的な株価ブレに惑わされず、AIの長期トレンドを見極める視点が重要です。次期決算や競合の動向を見ながら、冷静にリスクと機会を判断していきましょう。