NASDAQ100へレバレッジをかけて投資する商品として、TQQQとレバナスがあります。
どちらもNASDAQ100の上昇を強く取りにいく商品ですが、TQQQは米国ETFで日々の値動きの3倍、レバナスは国内投資信託で日々の値動きの2倍程度を目指します。
1倍違うだけやん、と感じるかもしれません。でも、この1倍が暴落時にはめちゃくちゃデカい。
コツ男は両方を保有してきましたが、現在は平時の積立と長期保有をレバナス、恐怖相場のスポット購入をTQQQという形で役割を分けています。
今回は、2商品の仕組み、売買方法、為替、費用、下落リスクと、実際の使い分けを整理します。
TQQQとレバナスの主な違い
| 比較項目 | TQQQ | レバナス |
|---|---|---|
| 商品形態 | 米国上場ETF | 国内投資信託 |
| 対象 | NASDAQ100 | NASDAQ100 |
| 目標 | 日々の値動きの3倍 | 日々の値動きの2倍程度 |
| 売買 | 米国市場でリアルタイム | 1日1回算出される基準価額 |
| 通貨・為替 | 米ドル建て | 商品により為替ヘッジあり・なし |
| 積立 | 証券会社の機能による | 少額自動積立がしやすい |
| 主なリスク | 3倍の急落、逓減、為替、売買判断 | 2倍の急落、逓減、ヘッジコスト、費用 |
| 私の位置付け | 恐怖相場のサテライト枠 | 平時に積み立てる本体 |
どちらも長期間でNASDAQ100の騰落率を単純に2倍・3倍する商品ではありません。目標としているのは日々の値動きです。
TQQQはNASDAQ100の日々の値動きの3倍を目指すETF
TQQQの正式名称はProShares UltraPro QQQ。NASDAQ100指数の日々の値動きに対して、手数料・費用控除前で3倍の投資成果を目指す米国ETFです。
米国市場の取引時間中に価格を見ながら売買できます。指値や成行で機動的に取引できる一方、ドルへの交換、売買タイミング、税金などを自分で管理する必要があります。
上昇相場での破壊力は凄まじいですが、下落も3倍級。NASDAQ100が大きく下がる日は、TQQQの評価額が一気に凹みます。

私はTQQQを面白い商品だと思っていますが、資産形成の全額を置く本体にはしていません。
レバナスはNASDAQ100の日々の値動きの2倍程度を目指す投信
レバナスは、NASDAQ100指数の日々の値動きに対して2倍程度の投資成果を目指す投資信託の通称です。
私が旧NISAで保有するiFreeレバレッジ NASDAQ100は為替ヘッジありの商品です。米国株式市場の値動きに加えて、先物取引、為替ヘッジ、信託報酬などの影響を受けます。
投資信託なので、注文した瞬間の価格では約定しません。リアルタイムでガチャガチャできない点は不便でもありますが、コツ男にとっては握力を高めてくれる仕組みでもあります。
2021年から積立を続け、2022年の下落とその後の回復を経験した記録はこちらです。

3倍ETFより値動きが小さいとはいえ、普通のNASDAQ100投信と比較すれば十分にハイリスクです。
3倍と2倍では下落後の回復負担が違う
50%下落した資産が元に戻るには100%の上昇が必要です。下落率が大きくなるほど、元の金額へ戻るために必要な上昇率も急激に大きくなります。
TQQQもレバナスも日々の値動きへレバレッジをかけるため、相場が上昇と下落を繰り返すと、一定期間の成果はNASDAQ100の単純な3倍・2倍から離れます。
特にTQQQは3倍なので、下落相場と往復相場のダメージが強烈です。上がる時の期待値だけを見て比べると、この部分を見落とします。
3倍の方が2倍より強い。そらそうです。ただし、下がる時まできっちり強い商品です。
為替の影響とコストも異なる
TQQQは米ドル建てのETFです。円換算した評価額は、TQQQ自体の値動きだけでなく、ドル円相場の影響も受けます。
一方、私が保有するレバナスは為替ヘッジありです。為替変動の影響を抑えることを目指しますが、ヘッジにはコストがかかります。日米の金利差などによって負担が大きくなる可能性があります。
費用は信託報酬や経費率だけで比較せず、ETFの売買手数料、為替コスト、ヘッジコスト、先物取引に関する費用も確認する必要があります。
数字は変更されるため、購入前に両商品の最新資料を確認してください。
売買のしやすさはメリットにも弱点にもなる
TQQQはリアルタイムで売買できます。急落時にすぐ買える反面、少し下がっただけで慌てて売ることもできます。
私はETFを持つと触りたくなるタイプです。利確して買い直して、また売って。何してんねん、という取引もありました。
レバナスは注文から約定まで時間がかかり、売却して現金化するにも日数を要します。この不便さのおかげで、短期のニュースに反応した売買を減らせます。
売買しやすいTQQQと、売買しにくいレバナス。どちらが良いかではなく、自分の行動癖との相性が重要です。
私は平時のレバナス、恐怖相場のTQQQで使い分ける
現在の基本方針は、平時にレバナスを積み立て、本当に市場が恐怖へ傾いた時だけTQQQをスポット購入する形です。
普段からTQQQを大きく持つと、少しの調整でも資産が大きく減ります。そこで変なタイミングで売ったら本末転倒です。
平時は2倍のレバナスを投資信託として保有し、TQQQはサテライト枠に限定する。この二段構えが自分にはしっくりきています。
購入条件を含む現在の投資戦略はこちらにまとめています。

もちろん、この方法が将来も正解になる保証はありません。NASDAQ100が長期低迷すれば、両方とも厳しい結果になります。
TQQQが向いていると考えられる人
TQQQは、米国ETFを自分で売買でき、3倍レバレッジの仕組みと大幅下落を理解したうえで、保有額を限定できる人向けです。
短期の値動きが気になって売買を繰り返す人や、資産の大幅減少に耐えられない人には扱いにくい商品です。
少なくとも、生活資金まで入れて放置できるような安全なETFではありません。
レバナスが向いていると考えられる人
レバナスは、NASDAQ100の長期成長へ期待し、2倍程度の大きな値動きを受け入れながら自動積立したい人に向いています。
ただし、通常のNASDAQ100投信より費用と値動きが大きく、日次レバレッジ特有の影響があります。長期なら必ず報われる、という商品ではありません。
積立を途中で止めない金額に抑え、他の資産との比率を決めておく必要があります。
まとめ:倍率ではなく役割と続けやすさで選ぶ
TQQQとレバナスは、どちらもNASDAQ100へレバレッジをかけますが、商品形態、倍率、売買方法、為替、費用が異なります。
TQQQは日々の3倍を目指す米国ETFで、機動的に売買できるサテライト向き。レバナスは日々の2倍程度を目指す国内投信で、自動積立と長期保有へ使いやすい商品です。
コツ男は平時のレバナス、恐怖相場のTQQQという役割で分けています。上昇相場のリターンだけなら3倍に目が行きますが、大切なのは下落時にもルールを守れるかどうかです。
どちらも万人向けではありません。自分の行動癖、許容できる下落額、投資期間を確認してから判断する必要があります。
関連する過去の記録
参考資料
- TQQQ・UltraPro QQQ(ProShares)
- TQQQ Summary Prospectus(ProShares)
- iFreeレバレッジ NASDAQ100(大和アセットマネジメント)
- iFreeレバレッジ NASDAQ100交付目論見書
※本記事は私自身の運用記録と考え方をまとめたもので、TQQQ、レバナスその他の商品の購入を推奨するものではありません。レバレッジ商品は値動きが大きく、元本を大幅に割り込む可能性があります。最新の目論見書を確認し、ご自身の判断で投資してください。
