
FANG+とNASDAQ100は、どちらも米国の大型ハイテク企業へまとめて投資できる指数です。
名前を見ただけでは似た商品に感じますが、中身を確認するとかなり違います。
FANG+は少数精鋭で集中度が高く、NASDAQ100は100社程度へ広く投資する指数です。どちらが優れているかというより、値動きの大きさと自分が許容できるリスクで選ぶ商品だと私は考えています。
私はNISAでFANG+、iDeCoではNASDAQ100を積み立てています。さらに旧NISAではNASDAQ100に2倍のレバレッジをかけたレバナスも保有中です。
今回は両方を実際に保有している立場から、構成、集中度、値動き、私の使い分けを整理します。
FANG+とNASDAQ100の主な違い
最初に、大きな違いを表にまとめます。
| 比較項目 | FANG+ | NASDAQ100 |
|---|---|---|
| 銘柄数 | 原則10銘柄 | 100社を基礎とする指数 |
| 主な対象 | 米国を代表する大型テクノロジー・成長企業 | NASDAQ市場に上場する大型の非金融企業 |
| 配分方法 | 原則として均等配分 | 時価総額を基礎とした修正時価総額加重 |
| 集中度 | 非常に高い | FANG+より分散される |
| 値動き | 大きくなりやすい | 大きいがFANG+より分散が効きやすい |
| 私の位置付け | NISAの攻める本体 | iDeCoで積み立てる本体 |
NASDAQ100は名称こそ「100」ですが、同一企業の複数種類の株式が含まれる場合があるため、指数を構成する証券数は100を超えることがあります。
細かい構成銘柄や比率は入れ替わるため、購入前には運用会社の月次レポートと指数提供会社の情報を確認してください。
FANG+は10銘柄へ均等に投資する少数精鋭型
NYSE FANG+指数は、米国を代表する大型テクノロジー・成長企業10銘柄で構成され、原則として各銘柄を均等に組み入れます。
10銘柄を均等配分するため、1社の影響がかなり大きい指数です。ある構成銘柄が10%下落すれば、単純計算では指数全体を約1%押し下げる要因になります。
反対に、複数の構成銘柄がAIや半導体相場で一斉に上昇すると、爆発力はかなり強くなります。
これがFANG+の魅力であり、同時に最大の弱点。
私は大型ハイテク企業の長期的な成長に期待しているため、NISAではFANG+を中心に買っています。ただし、10銘柄に集中している以上、「有名企業だから安心」とは考えていません。
好調な時は素晴らしいのですが、ダメな時は全員まとめて売られます。めちゃくちゃ分かりやすい攻撃型の商品です。
NASDAQ100は大型非金融企業へ広く投資する指数
NASDAQ100は、NASDAQ市場に上場する国内外の大手非金融企業100社を基礎とする指数です。
テクノロジー企業の存在感は大きいものの、小売、通信、バイオテクノロジーなども含まれます。金融企業は原則として含まれません。
銘柄の配分は単純な均等ではなく、時価総額を基礎に一定の調整を加えた方式です。そのため、大型企業ほど指数へ与える影響が大きくなります。
100社程度に分散されているとはいえ、S&P500や全世界株式と比べればハイテク・大型グロース株への偏りは強めです。
つまり、NASDAQ100も十分に攻めている商品。FANG+と並べると分散型に見えますが、決して守りの商品ではありません。
構成銘柄が重なっていても値動きは同じにならない
FANG+とNASDAQ100には、米国を代表する大型ハイテク企業が重複して含まれます。
それでも値動きが同じにならないのは、銘柄数と配分方法が違うためです。
FANG+では10銘柄が原則均等配分なので、時価総額が相対的に小さい構成銘柄も大きな比率を持ちます。一方のNASDAQ100では、巨大企業の値動きが指数へ反映されやすくなります。
また、FANG+の構成銘柄だけが強い局面ではFANG+が大きく上昇しやすく、上昇が幅広い企業へ広がる局面ではNASDAQ100が安定しやすくなります。
どちらが勝つかは期間によって変わります。直近で強かった方へ乗り換え続けると、高値で買って不調時に売る動きにもなりかねません。そんな器用なこと、コツ男にはできませんからね。
私は短期の順位ではなく、各商品に与えた役割で判断しています。
値動きの大きさはFANG+の方が覚悟を求められる
コツ男自身の保有体験では、FANG+は上昇相場で資産を強く押し上げてくれる一方、構成銘柄がまとめて売られると下落も速いです。
月次資産報告でも、FANG+とNASDAQ100がそろって好調な月は資産が大きく増えました。しかし、AI・半導体や大型グロース株が不調になると、私のポートフォリオは一気に凹みます。

好調な月だけではなく、不調だった月も記録しています。2026年7月はFANG+やNASDAQ100への集中度が高いポートフォリオの弱点が、そのまま資産額へ表れた1か月でした。

これは商品が悪いのではなく、自分で意図して集中度の高いポートフォリオを選んでいる結果です。
「高いリターンが期待できそう」という理由だけでFANG+を選ぶと、下落時に保有を続けられない可能性があります。購入前に考えるべきなのは、期待リターンよりも、含み損が大きくなった時にどうするかです。
私はFANG+とNASDAQ100をどう使い分けているか
現在の私の使い分けは、次のようになっています。
- NISA:FANG+を中心に積立
- iDeCo:NASDAQ100を中心に積立
- 旧NISA:レバナスを継続保有
- 特定口座:S&P500も積立
現在の本体、サテライト枠、遊び枠、夢枠を含む詳しい運用方針は、こちらの記事にまとめています。

かなりハイテク・大型グロース寄りです。FANG+とNASDAQ100を両方持てば十分に分散できる、というポートフォリオではありません。
むしろ重複する大型企業をさらに厚く持つ形です。
私はその集中度と大きなドローダウンを理解したうえで、長期保有と継続積立を選んでいます。万人向けの構成ではありませんし、生活防衛資金まで投入するような買い方はできません。
FANG+が向いていると考えられる人
FANG+は、大型ハイテク・成長企業へ集中して投資したい人に向いています。
一方で、短期間の大幅下落に耐えられない人や、少数銘柄への集中が気になる人には扱いにくい商品です。
値動きが大きい分、積立額を抑えたり、S&P500など別の資産と組み合わせたりする方法もあります。
NASDAQ100が向いていると考えられる人
NASDAQ100は、大型ハイテク企業の成長へ期待しながら、FANG+より対象企業を広げたい人に向いています。
ただし、全世界株式のような幅広い地域分散ではなく、NASDAQ上場の大型非金融企業へ偏ります。FANG+より銘柄数が多いから安全、という意味ではありません。
どちらを選ぶ場合も、商品名ではなく中身を確認する必要があります。
まとめ:優劣よりも集中度と役割で選ぶ
FANG+とNASDAQ100の主な違いは、銘柄数と配分方法です。
FANG+は10銘柄へ原則均等に投資する少数精鋭型。NASDAQ100は大型非金融企業100社を基礎とし、時価総額を反映しながら配分する指数です。
私はFANG+をNISAの攻める本体、NASDAQ100をiDeCoの本体として両方積み立てています。ただし、両方持つことでハイテク株への集中度はさらに高くなっています。
大切なのは、過去のリターンだけで選ばないことです。上昇時の期待と同じくらい、下落時の金額と行動を先に考えておく必要があります。
私はこれからも役割を頻繁に入れ替えず、入金と積立を続ける予定です。結局のところ、ジャストキープバイイングです。
参考資料
- NYSE FANG+ Index(ICE Data Indices)
- NASDAQ-100 Index概要(Nasdaq)
- NASDAQ-100 Index Methodology(Nasdaq)
- iFreeNEXT FANG+インデックス(大和アセットマネジメント)
※本記事は私個人の保有状況と考えを記録したもので、特定商品の購入を推奨するものではありません。投資信託には元本割れのリスクがあります。商品仕様、構成銘柄、費用は変更されるため、購入前に最新の目論見書と公式情報をご確認ください。

